ver.1.2.2
by Shinji Sugawara
last update on 10/2/2012



Computer Science Exercise III

for Network Program

Web Database

+ Welcome to “Web Database ” 〜はじめに〜

このサイトでは、情報工学科ネットワーク系演習 III で準備されている5つのテーマのうちのひとつである Web Database について説明します。学生の皆さんにはそれらの5つのテーマの中から2つのテーマを選択する自由がありますが、インターネットを利用する上でも近年特に身近に感じられるようになった、WWWとデータベースが融合したシステムに興味のある方は是非履修してもらいたいと思います。基本的なシステムの設計、実装を行うことで、この分野の理解が一層深まると思います。

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+ Destination 〜目標〜

この演習では、以下の6つのステップを設け、これらをクリアしてゆくことで、高いスキルを身につけてゆくことを目指します。

  • RDBMS (Relational Database Management System) の概要、システム開発手法について理解する
  • RDBに対応した代表的なデータベース言語である SQL について理解を深める
  • PHPスクリプトからなる実行環境下で、RDBMS を操作するための基本的な方法を習得する
  • 独創的なシステムを要求仕様を満たすように設計・構築する
  • システムのメリット・デメリットについて評価し、改善点を発見する技術を習得する
  • 設計・構築したシステムについて、英語を用いて他の人にわかりやすく説明することで、プレゼンテーション 技術の基礎を習得する

そして、これらのステップを着実に踏んだ結果として、基本的な機能を備えた実用的な Web Database システムを自分の手で設計・構築し、さらにユーザの要求に従って改善してゆく能力を習得すること、また、自分の開発したシステムについて、英語を用いて他の人に説明し、その有用性に関する簡単な議論を行う技術を習得することを最終的な目標とします。

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+ Program 〜演習の進め方〜

+ 日程について

この演習は、7週(EGST2回分を含む)で行われ、全く同様の日程が2回繰り返されます。よって、この演習を選択した方は、以下のスケジュールに記した2つの日程(第1グループおよび第2グループ)のうち、どちらか一方が割り当てられることになります。

よってこの演習を履修する方は、10月4日のネットワーク系の学生全体でのガイダンスの後、第1グループの場合は10月11日に第1回が始まりますので、そこからスケジュールに従って7回出席してください。第2グループの場合は前半の日程の終了後、12月13日に第1回が始まりますので、同様に出席してください。

10/4 : ガイダンス

第1グループ(演習前半)
10/11 10/18 10/25 11/8 11/22 11/29 12/6
第1回
(講義+演習)
第2回
(講義+演習)
第3回
(システム作成)
第4回
(システム作成)
第5回
(システム作成)
第6回
(EGST@ 発表準備)
第7回
(EGSTA 発表会)


第2グループ(演習後半)
12/13 12/20 1/10 1/17 1/24 1/31 2/7
第1回
(講義+演習)
第2回
(講義+演習)
第3回
(システム作成)
第4回
(システム作成)
第5回
(システム作成)
第6回
(EGST@ 発表準備)
第7回
(EGSTA 発表会)


 

+ 実施場所について

演習の実施場所は、2号館 109-A 計算機室です。毎回の演習の時間には、ここに集合してください。



+ 各回の内容について

上記の日程のところで説明したように、各グループでは各7回の演習を行います。それらの内容を以下に順を追って簡単に説明します。

第1回
PHP および RDBMS を組み合わせて構成されるWeb データベースシステム全般に関する解説と開発手法の説明を行う。また、RDBに対応した代表的なデータベース言語であるSQLについて解説し、その使用方法を確認するための演習を行う。

第2回
PHPスクリプトを用いた実行環境下で、RDBMSを操作するしくみについて説明し、その方法を習得するための演習を行う。

第3回
求められた条件に従って(演習テキスト参照)、自らの手で、Web データベースシステムを実際に設計・構築する。(第3回、4回、5回の演習で完成する。)

第4回
前回の演習に引き続き、Web データベースシステムの設計・構築を行う。

第5回
前2回の演習に引き続き、Web データベースシステムの設計・構築を行い、この回で完成させることを目指す。

第6回
前計3回の演習で設計・作成した Web データベースシステムについて、その概要、動作、特徴、ユニークな点などを英語で記述したスライドにまとめ、発表の準備を行う。

第7回
前回準備したスライドなどを用いて、英語により、各個人が作成したシステムの紹介を行う。また、質疑応答の時間も準備されるので、他の学生からの質問やコメントに応答する。

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+ Points to keep in mind 〜注意点〜

この演習では、以下の点に留意してください。

  • PHP と SQL を組み合わせたシステム構築のための、基本的な技術の習得を目指す上で、受講者が独力で問題解決を行うことに重点を置きます。よって、できる限り他人に頼らず、積極的に自分から資料にあたり、実際に自分の手を動かして試し、技術を習得してゆくことが求められます。


  • 他の学生と知識を共有することは重要ですから、積極的に情報交換を行うことは是非行ってください。しかし同時に、自分自身で主体的にオリジナリティのあるシステムを設計・構築することが重要です。


  • レポートの盗用、コピーを防ぐため、他の学生と同様のレポートを提出した複数の学生に対しては、どれがオリジナルであったかにかかわらず、全員に単位を出さないことがあります。


  • 演習科目の性格上、基本的に欠席は認めません。
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+ Criteria for Evaluation 〜成績評価基準〜

この演習では、出席、レポート、英語での発表、質疑応答を評価の対象とし、以下の基準(100点満点)で評価します。

  • 計7回のすべての演習に参加することを単位取得の必要条件とします。


  • 計3回のすべてのレポートを各回それぞれの指示に従い、与えられた期限内に提出してください。(70点)


  • 提出するレポートに共通する基準として、

    • プログラムは正しく動作すること


    • プログラム中にはコメントを入れ、意味が分かるようにすること


    • 工夫した点、他人とは違う機能など、自分のシステムのオリジナリティについて詳しく説明すること


    を定めます。


  • 演習の最終回では、英語での発表、および質疑応答を行ってください。また、少なくとも1回は他の発表に対して質問をしてください。(30点) これらを行うことは、単位取得の必要条件とします。
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+ Source Materials 〜演習資料〜

ここでは、演習テキストを提供すると同時に、この演習で必要な知識を得るために役立ちそうな資料を紹介します。もちろんこれで十分ではありませんので、下記の参考文献と合わせて、各自探してみてください。  

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+ Miscellaneous 〜その他〜

参考文献

  • 山平耕作,小寺孝,土田正士,“SQL スーパーテキスト,”  技術評論社(平成16年)
  • 西沢直木,“PHP による Web アプリケーション スーパーサンプル 第2版,”  ソフトバンク クリエイティブ(2006年)
  • ハーシー,“速効!図解プログラミング PHP+MySQL,”  毎日コミュニケーションズ(2005年)
  • 田中ナルミ,阿部忠光,“標準MySQL(改訂第3版,”  技術評論社(2007年)
  • 北川博之,“データベースシステム,”  昭晃堂(1996年)
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+ Accepted Reports 〜レポート受理状況〜

現時点でのレポート受理状況はこちら

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